オーストラリアのニューサウスウェールズ州にある分散型ネットワークプロバイダーのオースグリッドは、連邦政府の2億オーストラリアドル(1億3200万米ドル)の家庭用ソーラーコミュニティバッテリープログラムの一環として、3番目のバッテリーエネルギー貯蔵システムを稼働させました。
オースグリッドによると、シドニー郊外のノースエッピングに設置された250kW/535kWhのバッテリー貯蔵システムにより、屋上太陽光発電システムを持たない家庭でも再生可能エネルギーの恩恵を受けられるようになるほか、余剰の太陽光発電を吸収することで送電網への負担も軽減されます。
オースグリッドのCEO、マーク・イングランド氏は、コミュニティバッテリーのメリットは大きく、設置されている地域社会とより広範なエネルギーシステムに恩恵をもたらす、柔軟で拡張可能なエネルギーソリューションを提供すると述べてい
ます。「このようなバッテリーは、地域の電力品質と電圧を維持できるため、住民はより多くの太陽光発電を設置し、その太陽エネルギーを送電網に供給することができ、家庭の電化と電気自動車の充電を支援できます」と同氏は述べ、さらに「バッテリーはシステム全体にもメリットをもたらし、エネルギーが生成される時期と必要な時期のギャップを埋めることで、より断続的な再生可能エネルギーの生成を支援します」と付け加えました。イングランド
氏は、適切な規制体制を整えれば、オースグリッドはネットワーク内に1GWから2GW以上の蓄電容量を提供できると述べ、これにより電力システムの安全性と信頼性が向上すると考えている。