中国国家電力網の1.2GW揚水エネルギー貯蔵プロジェクトが稼働開始

November 28, 2023

中国最大の国有送電網運営会社兼電力会社である中国国家電力網公司は、中国北西部の新疆ウイグル自治区にある富康揚水発電所の稼働を開始した。

同社はプレスリリースで、この発電所には300MWのタービンが3基搭載されており、合計容量は1.2GWであると述べ、この種の発電所は中国北西部では初であると述べた。これらのタービンは2024年初めに稼働する予定であると言われている。建設工事は2020年10月に開始された

。「富康揚水発電所は新疆の送電網調整能力とエネルギー供給を大幅に改善できる」と国営グリッドは述べた。「大規模な新エネルギーの安定した送電が確保でき、年間26億キロワット時の新エネルギー発電量を追加できる。」

2022年1月、中国最大の揚水プロジェクトである河北省豊寧の3.6GW揚水発電所が稼働を開始した。18億7,000万米ドルを投じたこのプロジェクトは、中国格州坡工程会社によって2014年に開始され、総設備容量は1.8GWで2段階に分けて実施される予定である。

国家エネルギー局によると、中国は2025年までに62GW、2030年までに120GWの揚水貯蔵施設を稼働させることを目指している。